愛の物語

まだ夜が明けるか明けきらぬ前二人は出会った

朝霧の立ち込める中二人は親密な会話をした

今までどこにいたのか 好きだということ 君を待っていたということ

彼はそれを伝えた

彼女は笑っていた

もう私たちの勝ちよと彼女は言い

彼の胸に手を当てると何か不思議なおまじないを唱えるとまた明日と言い去って行ってしまった

彼は宇宙の中にいた

彼女の手が未だに触れているそう思えてならなかった